コミュニティベースト部門 最優秀賞
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木工芸品製造 |
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〒01-0316 京都府京都市右京区京北比賀江町亀ノ甲20 |
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村山 伸一 |
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村山木工 |
受賞のポイント
- 講評
- 支援テーマ:新たな受注形態、ブランディング開発による経営革新について
4年前に認定を受けた経営革新計画により、ホテルなどの室内装飾向けの指物・切子の建築用内装パネルの事業展開も順調に推移している中、大口の受注による資金繰りの課題を解消すべく新たに商品の回転効率の良い個人向けの照明器具や装飾品などの定番商品を開発し製造、販売を行う経営革新の計画を新たに策定されました。老舗百貨店の新規開拓も成功し、他の百貨店外相ルートの確立を進められています。京都産の木材を使用し、地域資源の活用に精力的に取り組みながら、若手職人を採用、育成することで、「京北に伝統工芸産業ビレッジを」というビジョンの実現にチャレンジされています。そういった取組は地域経済の活性化に寄与するものであり、今回コミュニティベースト部門の最優秀賞の受賞となりました。若手職人をプロジェクトリーダーとして育成し、ブランド力の向上を図るなど、地域に根ざした活動を通じてさらなる事業の成長発展を期待します。
- 知恵の経営・経営革新計画等を取得される前に抱えていた課題、悩み
- 2017年10月に法人を設立して、スタッフ7名でスタートし、営業の内製化によって収益性が高まったもののさらなる受注拡大は、職人である代表がすべてをこなすには限界があり、結果として制作を外注に頼らざるを得ない状況で、営業業務、資金繰り等それまでの個人事業とは経営面で大きな違いを経験することとなりました。当社の受注案件は、ほぼ100%オーダーメイド、かつ大型のもので、大型プロジェクトの受注は予測や調整が難しくどうしても受注に偏りが生じ、繁忙期と閑散期の差が大きくなってしまい、資金不足による新規案件、新規チャレンジの断念や、事業規模拡大に組織能力向上と人材成長が追い付いていないといった課題が明らかになりました。
- 知恵の経営・経営革新計画等取得の際に苦労したこと
- 弊社の事業は製造業であることから、市場調査などにおいては未開拓の分野で、市場のニーズ、市場の将来性、等について今回の計画書作成の機会に勉強しながら、書き込みました。マーケティングの分野に足を踏み入れたことは大変な苦労を伴いましたが、会社が成長していく為には避けては通れない領域だと感じております。
- 知恵の経営・経営革新計画等を獲得してよかったこと、変化したこと、若しくは、期待すること
- 今回の計画で期待できることとして、1.今後の事業拡大とそれに伴う人員増を踏まえ閑散期の固定費をカバーできるだけのキャッシュを定番商品の売上で獲得する。2.閑散期及び繁忙期の手待ち時間を利用することで、大型案件の受注製作に悪影響を与えることなく定番商品の製作・供給を安定的にできる。3.コモディティ化の流れに巻き込まれることなく、村山木工ブランドのイメージ向上・認知度向上を図ることができるといったことが挙げられます。
- これから知恵の経営・経営革新計画等を取得される方へのメッセージ
- この計画書を作成することによって、ビジネスの全体像がよりはっきりと見えてきました。やらなければならないことも、より明確に意識できるようになると思います。商工会の方にサポートして頂くことにより、知らなかったことを知る機会にもなります。是非ともチャレンジしていただきたいと思います。